Ado、顔出し登場なら歌手別視聴率上位に?

 昨年の『紅白』では、人気マンガ『ONE PIECE』(集英社)の劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』(22年公開)に登場する歌姫・ウタとして出場し話題になった「Ado」だが、満を持して、本人名義で登場。今年はユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハロウィーンイベント「ゾンビ・デ・ダンス」のテーマソングに起用された9月リリースの「唱」が大ヒットし、SNSでは同曲の振り付け動画が多数アップされた。

 Adoといえばメディアに顔出ししておらず、ライブでもシルエットしか公開しないという徹底ぶり。昨年ウタとして出場した際にも、キャラクターの3Dモデルがステージに出現したのみだった。21年の『紅白』では、シンガーソングライターのまふまふが初の顔出し出演で話題になったが、Adoがもし同じように登場したら、歌手別視聴率で上位に入りそうだ。

キタニタツヤは「人気アニメの主題歌を歌うアーティスト」というより……?

 東京大学文学部卒で、バンドやボカロPとしての活動を経て20年にソロ名義でメジャーデビューした「キタニタツヤ」。今年7月リリースの「青のすみか」がテレビアニメ『呪術廻戦第2期「懐玉・玉折」編(TBS系)のオープニングテーマに起用され、大ヒットを記録した。

 一方で、作詞家・作曲家としてWEST.(旧ジャニーズWEST)、関ジャニ∞、私立恵比寿中学などさまざまなアーティストに楽曲提供しているほか、ヨルシカのサポートベースとしてもライブなどに参加するなど、音楽を軸に幅広い活動を展開。人気アニメの主題歌を歌うアーティストというより、音楽家としての才能を評価する声も少なくない。

 なお、キタニは11月16日放送の日本テレビ系音楽特番『ベストヒット歌謡祭2023』に出演予定だったが体調不良により欠席。なんと関ジャニ∞・丸山隆平が代わりに「青のすみか」を歌うというサプライズがあり、番組を盛り上げたが、『紅白』ではぜひ本家の歌声を聞きたいものだ。