向井も含め、裏回し役の芸人が5人も顔をそろえたことで「ツッコむ間合いとかタイミングとかがガチガチってなる」混乱状態だったというこの日の『DX』。また、「合コン」「先輩と女の子と飲む」といった話題になると、やはりスタジオには「大丈夫?」という空気が漂い「全然ウケてない」という状況だったという。
「しばらくは、『女の子ナンパして』という話はウケなくなるんだろうし、もしかしたらそういう話はみんな避けていって、ジャンルとしてなくなるのかもしれない」
編集された放送を見ている分には「ウケていない」という印象はなかったが、現場の空気は松本の一件を受けて、やはり大きな影響が感じられる収録だったようだ。
両番組とも、「ここに松ちゃんがいれば」という前提で見ていれば物足りない気がしないでもないが、そのキャスティングはすでに“ポスト松本”のセレクションに入っているようにも感じられる。そして、この機を願ってもないチャンスだと意気込んでいる芸人も、決して少なくないはずだ。
間違いなく、バラエティの世界は新しいフェーズに入った。今は視聴者として、この状況を楽しみたいというのが本音である。
(文=新越谷ノリヲ)