## 株価が上がればポイントが増え、下がればポイントが減る
(撮影=森口新太郎)
 
> ——あらためて「ストックポイント」について教えてください。 多くの皆さんが、日々の生活で当たり前のようにポイントを貯めたり使ったりしていると思いますが、「ストックポイント」は、生活に身近なポイントと株価が連動して毎日ポイントの価値が変わっていくというサービスです。ご自分で企業を選び、その企業の株価が上がればポイントが増え、下がればポイントが減るという仕組みです。
私が代表を務めるもう一つの会社「Sound-Fintech」では、銀行や証券会社のコンサルティングをしているのですが、その中で「なかなか投資へと意識が向いていかない」という日本人の課題に気づきました。
わが社でも「どうしてなんだろう」とディスカッションを重ねた結果、投資には「難しい」「めんどくさい」「損をするかもしれない」「だまされるかもしれない」といったネガティブな要素がたくさんあり、多くの皆さんは、投資に関心があるにもかかわらずそれらのハードルを越えることができない、ということが原因だと分かりました。
だったら、ハードルを下げれば一歩踏み出してみようという人が増えるのではないかと考えて作ったのが、「お金は必要ない」「面倒な手続きも必要ない」というサービスです。
STOCK POINTの画面イメージ
 
> ――お金も面倒な手続きも必要ない、というのは画期的です。ストックポイントは、今後どのように進化していくのでしょう。 すでに、もう一つのビジネスモデルが動き出しています。
例えば、お気に入りのメーカーのお茶を買ったらストックポイントがもらえるとします。そのお茶を買い続けることで、知らない間にストックポイントが貯まり、いつの間にかそのメーカーの株主になれますよ、というシステムです。
商品を販売する企業側とそれを購入する生活者をストックポイントで結び付ける。これがそもそもの考え方で、私たちはこのサービスを「ロイヤリティモデル」と呼んでいます。
お茶ならここ、ヨーグルトならここと、皆さんそれぞれこだわりの企業をお持ちだと思いますが、その企業と消費者をつなげていく、ストックポイントはそんな存在になってもらいたいと考えています。
***
「一喜一憂すること自体が失敗」
土屋さんがおっしゃったこの言葉はまさに名言。今回のインタビューでは、失敗やトラブルに見舞われても、冷静に堅実に目の前のことに取り組んでいくことが次の成功への道となるということを学びました。そのためには土屋さんのように、起きてしまったことは仕方がない、トラブルがあってもなんとかなるという強い心をしっかり持っておくことも大切ですね。(土屋清美さんインタビュー、おわり)
## 今回取材に協力してくれたのは…
(撮影=森口新太郎)

土屋清美(つちや・きよみ)さん
Sound-Fintech代表取締役社長、STOCK POINT代表取締役/Founder。
2006年に金融ソリューション事業、不動産システム開発事業などを展開するSound-Fintechを設立。2008年のリーマン・ショックを乗り越え、最先端の新技術とサービスの提供で顧客を拡大。2016年にSTOCK POINTを設立。世界初となる「誰もがいつの間にか株主になれる」株価連動型ポイント運用システムを開発した。2017年に「DBJ女性新ビジネスプランコンペティション」「新日本監査法人Winning Women 2017」のファイナリストに選出。趣味は月に6回は行くというゴルフ。

文・吉永麻桔(フリーライター)/DAILY ANDS

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