◆「働きたい」という気持ちを大切にしたい

障害者が仕事をする上で制限を受けたり、自身の障害に対する気持ちを拭いきれず、精神が不安定な状態になりやすかったりすることから、継続して働くことが難しくなるという相談を受けていました。
彼らのための職場を作りたいと思った金井さんは、保護猫カフェとしての運営を休止し、就労移行支援(一般企業への就労を目標に就労訓練を提供する事業所)として「和風猫本舗」の運営を開始。

「仕事のスキルの問題ではなく、継続して働くことが難しいように見えました。そこで、『和風猫本舗』を就労継続支援B型事業所へ転向しました。仕事の成果よりも、就労したいという気持ちを大切にしています」

「和風猫本舗」は、「猫のためになるなら」と就労を希望する利用者さんも多いそうです。午前中は猫の生活環境の掃除や健康管理を実施し、午後は猫かふぇの運営として、SNS配信や店内の装飾作業を行っています。
「和風猫本舗」で働くようになってから、「朝に起きられるようになった」「ここにいる方がやるべきことがあっていい」と感じている利用者さんもいるそう。人も猫も社会との関わりを感じられる場所なんですね!