昔も今もリョウにとってリツは誰よりも大切な友達。
昔も今もリツにとってリョウは愛している相手。
それを、ステキなエピソードを通して語りつつ、ラストには2人に酒を飲ませ、駅前のベンチで酔ったリョウがリツにもたれかかって眠ってしまう。寝顔を見ながら、リツはリョウの手を握る。果たして、2人の友情はどうなってしまうのか!? というお話。
■1文字も書いてない
冒頭で、リョウという女性が「周囲の状況や自身の心境の変化を仕事に反映させていく様子を描いたドラマ」と書きましたが、今回は全然仕事してません。脚本もプロットも、1文字も書いてない。
結果、もうめちゃくちゃフツーのドラマになってましたね。男女の友情が成立すると思ってる女と、それを理解しつつも思いがあふれちゃう男。
そういうのを、駆け出しのクリエイターがどんな風に創作に落とし込んでいくのかというところを楽しんできたので、今回はあんまり見どころがなかったです。ここまでの4話は比較的、1話ずつエピソードのケリをつけてきてたんですよね。構造としては1話完結型に近い形で進んできましたが、今回は「前後編の前編」という感じ。とはいえリツが手を握ってきたというのはリョウにとっては大事件なはずですので、次回以降、リョウの創作にどう影響してくるかはけっこう楽しみです。
あくまで、ちょっと腕に覚えがあるからピンピンにトガっていた脚本家志望の若者がいっぱしのプロになっていくドラマとして、今後も追いかけたいと思います。
(文=どらまっ子AKIちゃん)