また、2009年からは、奈良県内で和田萬の社員とユーザーといっしょにごまを育てる「ごまオーナー制度」を開始。

生産者の苦労や思いを共有することで、国産ごま栽培に対しての大きな輪をつくり続けている。

ごま廃棄ロス削減に取り組む

さらに和田萬は、焙煎や加工の過程で発生するごまの廃棄ロス削減に挑んでいる。

ごまの製造過程では、皮がめくれたり、土や枝が混ざったりするため、全体の15~20%が廃棄されるという。また、ごま油を製造する際には、約70%が搾りかすとして廃棄されてしまう。

しかし、この搾りかすにはカルシウムなどの栄養が豊富に含まれており、廃棄するのはもったいなく、新たな食品として開発ができるのではないかと同社は考えていた。


そこで、これまで廃棄されてきた「ごま搾りかす」に再度火を入れ、しょうゆで味付けし、和え物やふりかけとして使える万能調味料「なんでもごまんぞく」を開発。

「なんでもごまんぞく」は、炒める、混ぜる、かけるといったさまざまな調理法で手軽に使用でき、和風・洋風を問わず多様な料理に適している。また、アミノ酸、酵母エキス、たん白加水分解物が使用されていないため、健康を意識した人にもおすすめなのだとか。

豊かな味と香り、高品質なごま

和田萬の焙煎技術は、厳選したナマのごまに火を入れることで、豊かな味と香りを引き出す。同社は、高品質なごまを提供するため、焙煎の過程には徹底的なこだわりを持っている。

同社では、ごまの廃棄ロス削減や自給率向上を通じて、和田萬は伝統と革新を両立しながら、ごまの可能性を広げる活動を続けていく考えだ。

和田萬の取り組みについて、もっと詳しく知りたい人は公式サイトをチェックしてみては。

和田萬公式サイト:https://www.wadaman.com
「IRUAERU」公式サイト:https://wadaman.com/iruaeru

(鈴木 京)