内村は、コントでも番組作りでも強者としての姿勢を見せず、一緒に笑いを作り出す仲間としてベテランも若手も関係なくフラットに接する。
こういった芸人としての姿勢は、いまにはじまったわけではないが、令和の時代により世の中にフィットするようになったのではないだろうか? だからこそ、今回の2つの特番だけでなく他のレギュラー番組も長く続いて幅広い世代から人気を集めているのだろう。
ちなみに、内村は2017年から行っているコントライブの最新版『内村文化祭 '24 還暦』を2024年10月~11月にかけて開催する。このイベントにはラランドらが参加するが、さらに『内村後夜祭~ネタフェス~』として、11月4日に行う予定のイベントではジグザグジギー、真空ジェシカ、ダウ90000、錦鯉、ハンジロウ、パーパー、マシンガンズ、ヤーレンズ、ルシファー吉岡など多種多様なおもしろい芸人が出演。このメンバーは、内村の芸人を選択する審美眼もまだまだ確かなものであることを証明している。
番組ではやさしい雰囲気で場を和ませながら、イベントや『LIFE!シリーズ』では新たな取組を行い笑いの可能性を追求する内村。還暦を迎えたが、さらにお笑い芸人としての勢いは増していきそうだ。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆