ここまで兄妹以外の人物のバックグラウンドや感情は極力省略して、プロットのスピード感とシーンの強さだけで押し通してきた『潜入兄妹』ですが、ここから少しずつそれぞれの人物に「念」が乗っていくことになる。そういえば幹部の1人・朱雀(白石聖)が幻獣入りした経緯も語られていました。ほかの幹部についても、おいおい何か出てくるんでしょう。
今回、印象的だったのは、冒頭に鳳凰のおっかなさをちゃんと描いていたことです。正直、巨大詐欺組織のトップが藤ヶ谷くんというのは荷が重いかなと思っていましたが、あのシーンで「残酷なカリスマです」という意識づけが行われている。青龍(桐山漣)も登場前にめっちゃトレーニングしてめっちゃ殴ってる描写があったし、スピード感がありつつもこういうキャラクターについての紹介は手抜かりないんだよな。
あと、キャラクターでいうと櫛田役のフェルナンデス直行さんのXアカウントを見つけてしまったんですが、めちゃくちゃチャーミングな書き込みが並んでいたので、ドラマが終わるまでミュートしておこうと思いました。もっと怖がりたいのよ。
(文=どらまっ子AKIちゃん)