◆清水尋也・池田エライザの美しさにも惹きつけられる
鉄平、百合子、朝子と同じく、端島で生きる若者・賢将(けんしょう)とリナも存在感では負けていません。
人当たりがよく抜け目のない雰囲気を持ちながらも、温かな家庭で育った鉄平のことを羨ましく思う賢将。演じるのは、清水尋也です。映画『渇き。』や『さがす』をはじめ、数々の映画やドラマで圧倒的な存在感を放ち、朝ドラ『おかえりモネ』にも出演した実力派の俳優です。葛藤を抱えつつも好青年然とした美しい佇まいには、心奪われます。
進駐軍のクラブで歌っていたという女性・リナを演じる池田エライザも輝いています。どこかから逃げるように端島にやってきて、不安を抱えて淋しげな謎めいた彼女を、池田はしっとりと演じています。第1話では端島音頭を、第2話ではスウィングジャズをアカペラで披露し、美しい歌声でした。
◆いったい何角関係?! 複雑すぎる交差がどうなるのか
鉄平、百合子、朝子、そして賢将、リナが画面に揃うと、とにかく惹きつけられます。それは、彼らの関係性が気になって仕方がないという意味でもあります。
鉄平は、かつて百合子のこと好きで、今はリナが気になっている。朝子はずっと一途に鉄平が好き。百合子と賢将は交際しているが、フリーダムなカップルと公言。そして賢将は朝子に、百合子は鉄平に秘めた想いがありそうな描写もありました。