さらにTBSは今年5月、映画『パラサイト 半地下の家族』などを手掛けた韓国のグローバルエンタテインメント企業・CJ ENMとドラマや映画の共同制作での合意を発表している。
ここに来て日本のテレビ局による“企業努力”ということだが、無論、一部ではこれに眉をひそめる層もいなくはない。
「かつて民放のトップを走っていたフジテレビは“韓流ゴリ押し”により、 2011年には心ない視聴者約3500人が『フジテレビの捏造・偏向報道反対』などといったプラカードを掲げてデモ行進する騒ぎになったほど。以降、視聴者のフジ離れが加速したとも言われています」(前出のエンタメ誌ライター)
もっとも、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう話す。
「当時に比べると今は日韓関係も平穏ですし、BTS(防弾少年団)をはじめとするK-POPなどは世界的にも存在感を放っていますからね。それに、かつては日本の大衆文化の流入制限がなされていた韓国においても近年はほぼ規制が開放され、日本の歌謡曲やドラマが注目を集めたりと双方の文化交流も盛んになっています。こうした背景もあり、かつてほどのバッシングには発展しないのではないでしょうか」
TBSの今後の動向に期待と注目が集まる――。