6割以上「自分でリフォームできる」自信あり
リフォームコストを抑えるために注目を集めているのが「DIY」だ。「Do It Yourself」の略で、専門業者に依頼せず自分で何かを修理する・作ることを指す。「できる限り自分でリフォームする」というホームオーナーが増えている。
日曜大工用品チェーンHome Depotが25歳以上の消費者を対象に実施した調査では、1000人のうち57%「業者に頼まず、自分でできる」、64%が「自分でリフォームする準備ができている」と答えた(apartmenttherapy.com2018年5月1日付記事)。
配管・電気・ガス系統といった特殊な専門知識・技術が必要なものは、安全性を重視して専門家に任すに越したことはない。その他のリフォームであれば、正しいペンキの塗装の仕方から床の張替えまで、YouTubeなどの無料動画で詳しいやり方が学べる時代だ。
日本の住宅とは構造や資材などが異なるだろうが、「古い和室を洋室に改造する」「壁紙を貼り変える」といったDIYリフォームに取り組む日本のホームオーナーも増えているようだ。初心者向けなら壁にデコレーションや収納用のピクチャーレールを取り付ける、カーテンをロールスクリーンに替えるだけでも、部屋の雰囲気がガラリと変わるだろう。
リフォームで家の価値アップ?
リフォームのもうひとつの利点として、「家の査定価格が上がる」と期待しているホームオーナーが多い。しかし単にサンルームを建てたから、外装を新しくしたからといって、必ずしもコストと価値が釣り合うわけではない 。
コストを抑えるために安い資材を使えばそれなりの仕上がりにしかならず、家の価値も上がりにくい。この辺りは邪な期待をせず、純粋に「今の家をもっと住みやすく、もっと素敵にリフォームしたい」という気持ちでいた方が良いのかも知れない。
日本の住宅では難しいが、欧米では屋根裏を寝室に改造したり、庭を削って増築して部屋数を増やすホームオーナーが多い。外装・内装だけではなく、省エネグッズを導入して家庭のエネルギー効率を高めるのも一案だ。
屋根裏の改造や増築といった大掛かりなリフォームになると、業者に依頼することになるだろう。しかし、コスト以上に価値が上がり、かつ家が使いやすい、あるいは広くなれば一石二鳥である。
文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online
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