『海に眠るダイヤモンド』
画像:TBSテレビ『海に眠るダイヤモンド』公式サイトより
1955年当時の端島の生活をリアルに感じさせる丁寧な描写に、神木隆之介、杉咲花、池田エライザ、清水尋也、土屋太鳳らの豊かな心情表現が相まって、見応えは抜群です! 放送が衆院選で中止になったこともありまだ2話しか放送されていませんが、野木亜紀子氏の脚本だからこそ、伏線がそこかしこに散りばめられている気しかしません。SNSでもさまざまな考察が!

特に、現代編の謎の婦人・いづみ(宮本信子)が、端島編の3人のヒロイン(杉咲花、池田エライザ、土屋太鳳)の誰かではないか? との考察が行き交っていますが、筆者は百合子(土屋)説が有力と予想。入念に描かれてきた点と点が繋がっていく瞬間を心待ちに、考察も楽しみたいと思います。

◆ライオンの隠れ家

今のところ筆者のNo.1は、柳楽優弥と坂東龍汰の兄弟がやたらと推せる『ライオンの隠れ家』(TBS系、金曜よる10時~)です。市役所で働く真面目な兄・洸人(柳楽)と、自閉スペクトラム症の弟・みっくんこと美路人(坂東)のところに、異母姉・愛生(尾野真千子)の息子・ライオン(佐藤大空)が転がり込んでくるところから、物語ははじまりました。

『ライオンの隠れ家』
画像:TBSテレビ『ライオンの隠れ家』公式サイトより
とにかく彼らの周囲はやたらと不穏。岡山天音、尾野真千子、向井理、桜井ユキらが不穏さをまき散らしており、サスペンスとしても十分に楽しめます。

一方で洸人×みっくん×ライオン3人の生活は優しさに溢れており、3人の掛け合いは観ているだけで愛おしくて尊い! 例えば、ライオンのことで振り回される洸人は、終業後のルーティーンだった“みっくんのお迎え”に行けなくなってしまったのですが……仕方ないと理解しつつも、淋しそうなみっくんの佇まいときたら!

そして11月8日に放送された第5話では、ある俳優の熱演が涙を誘いました。ライオンの事件の真相が気になるのはもちろん、洸人×みっくん×ライオンの3人を最後まで見守りたい! 絶対ハッピーエンドにしてほしいと願わずにはいられない展開でした。