主演の窪田はもちろんですが、訳アリの生徒たちを小林虎之介、伊東蒼、ガウ、イッセー尾形らが熱演。夜の学校を“諦めたものを取り戻す場所”として、世代も性別も関係なく困難に立ち向かって奮闘する彼らの姿には、胸が熱くなりました。今後は藤竹の過去も明らかになっていくでしょうし、第5話では学会で発表する「火星クレーターの再現」が決まったところ。ますます目が離せません。

◆放課後カルテ

もう1作品、学校ものから『放課後カルテ』(日本テレビ系、土曜よる9時~)を。日生マユ氏の同名コミックが原作で、主人公が教師ではなく、小学校の保健室に勤める“医師”という一風変わった設定です。

日本テレビ『放課後カルテ
画像:日本テレビ『放課後カルテ』公式サイトより
ボサボサ頭で仏頂面の小児科医・牧野(松下洸平)は、教師も児童も関係なくぶっきらぼうで怖い。しかし確かな観察眼で、子どもたちの“言葉にできないSOS”を見抜き、救っていくヒューマンドラマです。

他作品では世の女性たちを癒す役どころが続いた松下が、本作では新たな魅力で惹きつけています。牧野先生を、ただの嫌~な先生ではなく、医師としての信念や想いがあり、時には児童にいじられるような愛すべきキャラクターに昇華させているのです。

物語と分かっていても、子どもたちが辛そうなシーンには心が痛みます(子役の皆さまがこれまたお上手で)。だからこそ、頑張って! 元気になって! と応援したくなる作品です。

第4話では、孤独感から破壊衝動を抱えてしまった羽菜(小西希帆)の母親を、SPEEDの島袋寛子が演じたことも話題になりました。まだ発表されていないゲスト出演もありそうなので、そちらも合わせて注目です。

◆海に眠るダイヤモンド

『海に眠るダイヤモンド』(TBS系、日曜よる9時~)は、とにかく日曜劇場らしい豪華なゲストと壮大な映像美に圧倒されます。石炭産業で躍進した昭和の長崎県・端島と、現代の東京を舞台に、謎が謎を呼ぶ展開が話題になっています。