◆自分へのご褒美にカメラを購入。毎日が充実

――叶海はカメラマンですが、藤間さんがカメラを渡されて「好きなものを撮っていいよ」と言われたら何を撮りたいですか?

映画『アイミタガイ』
藤間:私、少し前にカメラを買ったんです。

――この作品から影響を受けてですか?

藤間:この作品の前の現場でもカメラを持っている方たちがたくさんいらして、すごく楽しそうにしていたので、ずっと欲しいと思っていたんです。それで、「最近、自分にお金を使っていなかったな」と思ったので、「ご褒美だ!」と思って、家電量販店に行って、そこのリーダーさんに「誰でもいい感じに簡単に撮れるカメラ」を聞いて、おススメを買いました。

藤間爽子さん
――どんなものを撮っているんですか?

藤間:人も自然もいろいろ撮るんですが、カメラを持っていると、日ごろ気に留めていなかったところや良さに目が行くんです。「こんなところに道があったんだ」とか。

ちょっと前に沖縄に行ったんですけど、そのときに海や、月や夕焼けの写真を撮ったりしたんです。すごくいいグラデーションが収められたりして、お気に入りの1枚になりました。カメラを持っていると、こんなに日々の生活が充実するんだなと、最近楽しいです。

◆朝ドラ『ひよっこ』でオーディションには落ちたけれど

藤間爽子さん
――続けて藤間さんご自身について教えてください。日本舞踊紫派藤間流の家元でもありますけれど、このところ、女優業が引っ張りだこです。そしてその女優としてのデビューは連続テレビ小説『ひよっこ』です。

藤間:そうか、『ひよっこ』がデビューになりますかね。友達役のオーディションがあって、参加したんですけど、落ちてしまって。それで白石加代子さんの若い時の役で少し出させていただいたんです。でもセリフもないし、ただの回想で、元芸者で踊れるということを見せたいからと。デビューといっていいのかどうか。

――とはいえ、反響は。

藤間:すごかったです。朝ドラってやっぱりすごいんですよね。特にうちのお弟子さんは、朝ドラを欠かさず見てらっしゃる方が多くて。出るとも伝えていなかったので、みんなビックリしてました。普通に見てたら、名前が出て来てビックリしたと(笑)。