村重は、なえなの、えなこ、森日菜美と番組発のユニット・東京湾岸がーるずを結成し写真集を発売。フジテレビ系で重宝されるバラドルとなり、活躍の幅は他局にも広がっていった。
◆テレビスタッフにとって村重杏奈が使いやすい理由
このブレイクに乗る形で、村重はアイドル時代に培(つちか)ったグイグイと自身を売り込むキャラにて各番組で爪痕を残すことになる。
この頃から「NG無し」を公言し、「俳優が大好き」と肉食系のコメントを番組で披露。プチ炎上するような発言も繰り返し、良くも悪くもSNSを中心に話題を集めるように。
さらに、『行列の出来る法律相談所』(日本テレビ系)のロケでは家族も参加するなど、最近のバラドルにはいない私生活もフルに使った活動を展開していった。こういったガムシャラな姿勢は、視聴者だけでなくテレビ番組の制作スタッフにも刺さっただろう。
今も昔も、テレビ番組を制作するスタッフは、何でもやってくれるタレントと仕事をしたい。村重の場合は、若い女性タレントなのでさまざまな企画にマッチし、さらに場合によっては家族の出演も可というおいしい条件。心霊ロケのような体を張った企画もOKなので、次々と仕事が舞い込むようになった。
村重は、まさにテレビスタッフにとって使いやすいバラドルで、現在も安定した人気を獲得していることになる。
◆木村拓哉のYouTubeでもキャラを発揮
キャスティングしやすくバラエティへの出演が急増した村重だが、番組に呼ばれるたびに結果を残しスターへの階段を駆け上がっていった。村重の魅力はNG無しの家族も使うような貪欲さにあるが、その他にもトーク力の高さと頭の良さが挙げられる。
例えば、『呼び出し先生タナカ』ではおバカキャラを貫き通しながら、今年7月にトーク番組『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した際には、理路整然と現在の自分の立ち位置を解説する構成力の高さを披露。