私自身も、若い頃は安い物を買うことが好きでしたが、徐々に安さではなく、高くても欲しい、と思えるものを意識していけるようになり、少ない物でも暮らしの質が上がったと感じるようになりました。

⑤過去に執着するのをやめた

片付け 悪習慣

最後に少し難しい事をお話しします。最後にやめてほしい習慣は過去に執着するのをやめる、という事です。

この『過去』という抽象的なワードはなかなか文章でお伝えしようとすると、人によって取り方が違ってくるので難しいのです。

子どもの工作や絵、小さかった時の服やおもちゃ、全てが捨てられない、という人も多いのです。子どもを大切に思っているから捨てられないのだろうし、そんなタイプの人はとにかくお子様に物を大量に与えている場合が多いのです。その大量の物を保有したまま、お子様が成長をし、暮らしがパンクすることが多いです。

思い出を大切にする、残したい、という思いは正しいのですが、現在の暮らしがパンクするようなら問題があるという事です。(私は子ども達が赤ちゃん時代の服は1着だけ残しています。)

ご自身の独身時代の思い出などが捨てられない人も多いです。この『思い出』というワードと『過去への執着』がごちゃまぜになって、判断が付かない人も多いと思います。

そんな時には過去の物と未来の暮らしを天秤にかけて、どちらに傾くのかで選んでみるのがおすすめです。あの時は良かったなー、という気持ちはもちろん大切にしたいと思います。ただ、思い出にしても質と量で選びとる事が大切です。

思い出はたくさん心に残していればいいんです。物自体はなくてもいい物があると思います。過去の物を大切にし過ぎて、現在の暮らしが破綻してしまった人もいます。思い出を捨てろ!と言っている訳ではありません。過去の思い出と今の暮らし、どちらが大切かをしっかりと考えてみて下さい。