◆「SNSの投稿前には、娘が色々とダメ出ししてくれます」

――お子さんがいらっしゃるのですよね。家族構成は?

「夫と子ども3人です。上から22歳、19歳、17歳なのですが、特に感想をもらったことはないですね。私から自慢したりするので『よかったね』くらいは言ってくれます(笑)」

――なかなか手厳しい(笑)。

赤間麻里子さん
「一番厳しいのは末の娘です。SNSの使い方についても投稿前にチェックして、ダメなところを指摘してくれるんですよ。TikTokも初めて投稿した時などは『これは写真じゃなくて動画を投稿するものだから!』って色々とダメ出しをしてくれました」

――俳優仲間から何か言われたりしましたか?

「『そういう売れ方もあるんだ』っていう感じの反応です。俳優がSNSでバズって世間に名前が知れるなんて、珍しいケースだと思いますからね。最近は撮影現場でも、この件が会話のきっかけにもなってありがたく思っています。映画業界の方達からすれば「所詮タテ型でしょ」と思われているかもしれませんが、これも時代の流れであって、ひとつの表現ツールだと思っています」

◆縦長動画は「ちょっと立ち位置を離れたら姿が消えちゃう」

――たしかにこねこフィルムの動画は元来の映画やドラマと違う縦長仕様ですしね。この形式だと、16:9画面での演技や演出に変化は生じますか?

「想像以上に横幅は狭いので、ちょっと立ち位置を離れただけですぐに姿が消えちゃうんです。だから、役者同士が重なるようにして奥行を見せたりしていますね。想像以上に近づいて演技しているので、慣れるまでは『近っっ』って感じでした(笑)」

赤間麻里子さん
――動画の尺も普通の映像作品とは比べものにならないくらい短い。

「だいたい1分半くらい。長くて3分ですからね。最初の数秒の中にキャッチ―な言葉やアクション、展開をするよう意識しています。観る方に、今から何が始まるかを最初に提示して、興味を惹きつけることが重要だと考えています」