生誕140年を迎えた大正ロマンの芸術家・竹久夢二(たけひさゆめじ)のレトロモダンなアートの世界を展示!

Gatouが、「ときめきの大正ロマン 竹久夢二展」を、11月22日(金)〜12月1日(日)の期間にゆめタウン佐賀にて開催する。

約40点を展示


竹久夢二(1884年-1934年)は、大正時代を代表する画家で、詩人・デザイナーとしても活躍した。細身で哀愁漂う「夢二式美人」は多くの人々に愛され、彼の作品は大正ロマンの象徴として知られている。

夢二氏の描く女性は、やや上目使いのつぶらな瞳、華奢(きゃしゃ)で儚(はかな)げな姿で「夢二式美人」と呼ばれて人気を博し、現在でも多くのファンを魅了している。

大正13年 夢二氏が描く「婦人クラブ」の表紙はおしゃれな女性に支持され大正ロマンの文化を象徴するものであった

大正8年「黒船屋」大正の歌麿と呼ばれた夢二式美人の代表作。

生誕140年にあたる年の開催となる「ときめきの大正ロマン 竹久夢二展」では、貴重な肉筆画をはじめ木版画の初版、復刻木版画など約40点を展示、時代を超えて愛される夢二の芸術世界を紹介する。

また、人気の夢二グッズが展示販売される。

一躍時代の寵児に

大正時代は日清・日露と長く続いた戦争も終わり、自由で華やいだ空気に満ち溢れた時代だった。

大正3年には東京・日本橋に「港屋草紙店」をオープンし夢二氏がデザインした絵ハガキやポチ袋、風呂敷などが販売され大評判となった。

西洋の文化や芸術も多く取り入れられるようになり、街では現代風の青年(モボ)や若い女性(モガ)が日々流行を追い求めていた。古い伝統と新しいもの、日本的なものと西洋的なもの、先取りの気質のものと退廃を好むもの、あらゆる物の狭間となって大正時代には華やかな文化「大正ロマン」が華咲くこととなる。そういった時代にあって、夢二氏は西洋の最先端のスタイルと、日本古来の抒情性を強く掛け合わせた作品を次々と発表し、一躍時代の寵児となったという。