パソナグループの子会社で、全国のさまざまな地域・自治体と連携し地域活性化事業に取り組んでいる地方創生社は、10月31日(木)から香川県琴平町の新町商店街に「地域まるごとホテル」を開業した。
「こんぴらさん」お膝元の再開発プロジェクト
香川県琴平町の象頭山の中腹に位置する金刀比羅宮。場所は知らなくてもこの名前を聞いたことがある、という人は多いのではないだろうか。
また、江戸時代の庶民にとって、金刀比羅宮は憧れの地であった。というのも、実は江戸時代には庶民の旅行は禁じられていたのだが、唯一、信仰を目的とする旅だけは許されていたのだ。
なかでも「お伊勢参り」は周期的に大流行した有名どころであるが、これに並び称された寺社のひとつが讃岐の金毘羅大権現こと現在の金刀比羅宮。航海の安全や五穀豊穣、商売繁昌、病気平癒などに御利益のある神様として、現代にいたるまで多くの信仰を集めてきた。
そんな金刀比羅宮参道へつながる商店街・新町商店街に開業した、地域をまるごとホテルに見立てて楽しむプロジェクト「地域まるごとホテル」は、琴平町の魅力を国内外の観光客に届け、経済振興・地方創生に貢献するとともに、地元雇用の創出を目指すものだ。
五行陰陽コンセプトの宿泊施設
10月31日(木)にオープンした「地域まるごとホテル」の核となる宿泊施設「GOKAN KOTOHIRA」は、5棟の長期滞在者向け宿泊棟を有する。それぞれの棟が日本文化に深く根付く五行陰陽の考えのもと“木火土金水”をコンセプトにしており、その内観もさまざま。
フルキッチン、ダイニング、寝室、フルバスルーム完備のラグジュアリーな設えは、友人や家族、大事なパートナーと過ごすひとときに非日常感を与えてくれそうだ。
なお、5棟のうち「土」をコンセプトにした棟は、犬連れでの宿泊が可能。室内にはペットケージが備えられており、家族の一員である愛犬と一緒に楽しい滞在時間を過ごすこともできるのがうれしい。宿泊料金は、1泊2日2名で4万4000円(税込)から。