不倫相手との間にできた子どもを夫の子だと偽って育てていくことを決意した“托卵妻”を描くドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系)も第4話。こういうの、黙ってりゃバレないんだろうし、不倫相手とももう会わなきゃいいだけなんですけど、ドラマですから、そうはいきませんね。偶然出会っちゃうし、いずれバレちゃう。

 今回は、バレちゃう寸前までの段取りをつける回となりました。振り返りましょう。

■それはもう不倫じゃないのだけど

 前回、アフリカで死んだはずの不倫相手・冬月(深澤辰哉)が突然目の前に現れてしまい、抱きしめられてしまった“托卵妻”のミワさん(松本若菜)。表では旦那が子どもを抱いて待っていますし、なんとかその熱烈な抱擁を振り払ったものの、心は乱れに乱れてしまいます。

 なんにも知らない夫のヒロキ(田中圭)はそんなミワさんを気遣い、「産後うつ」について調べてみたり、馴染みの喫茶店のマスターやミワさんの親友であるマコト(恒松祐里)に相談したり、夜な夜な寝床から這い出してミワさんの大好きなシチューを作ったり、改めて「ありがとう」とか「愛してる」と言ってくれたり、以前の凶悪モラハラっぷりがウソのような最優秀イクメンとなっています。

 一方、こっちもなんにも知らない冬月はミワさんに電話もメールもシカトされてハートブレイク気味。「夏野(ミワさんの旧姓)が幸せならそれでいい」「最後に会って話したい」との思いも、ミワさんには届きません。

 こうしてミワさんは冬月への思いを断ち切り、ヒロキと幸せに暮らしました。

 だったら話は簡単なのですが、ドラマなのでそうはいきません。ミワさんがマコトの経営する雑貨屋でハーブティーを飲んでいると、偶然、フェアトレード商品の売り込みにきた冬月と再会してしまいます。

 互いに知らない人同士のフリをするミワさんと冬月でしたが、雑貨屋のスタッフとミワさんとの雑談から、冬月はミワさんに赤ちゃんが生まれて、旦那と楽しく暮らしていることを知ってしまいます。