◆「若い人のほうが良い」というおかしな常識

60歳からはやりたい放題[実践編]
 日本では何かと「若いほうが良い」という固定観念があります。

 たとえば、政治家を見ても、同じような条件の候補者がいるならば「若いほうが柔軟な考えができて良い」「若い人のほうが熱心に働いてくれるはずだ」などと言って、持ち上げる傾向があります。

 ただ、国の政治について、若い人のほうが国民の気持ちが分かるとは限りません。

 実際のところ、若くして政治家になる人は、権力者によるバックアップが非常に大きいため、市民よりも権力者の言いなりになってしまうことが多々あります。

 でも、大切なのは、人々の気持ちをくみ取って、政策に反映する力なのに、若い政治家に注目しがちです。これに対しても、日本の高齢者への根強い差別を感じざるを得ません。