4位 Furla(フルラ、イタリア)

1927年、アルド・フルラネット夫妻がボローニャで設立したFurlaは、ファッショナブルな女性用アクセサリーなどの小売店から、世界100カ国・地域以上に店舗を所有する高級ブランドへと成長した。上質な皮素材とシンプルで気品あふれるデザイン、手頃な価格が人気の秘密だ。

3位 Valentino(ヴァレンティノ、イタリア)

2014~16年度の売上高12.94億ドル、2016年度売上高成長率は11.7%、純利益8.7%増という、好調さでトップ3入りした老舗高級ブランドValentino。ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏が1960年に設立した。2012年にカタール王族が7億ユーロで買収後、経営強化や事業拡大が功を成したものと思われる(ロイター2012年7月12日付記事)。

「ステファノ・サッシCEOやクリエイティブデザイナーのピエールパオロ・ピッチョーリ氏による貢献度も高い」と、デロイトは評価している。

2位 Pandora(パンドラ、デンマーク)

シンプルなデザインに女性らしさが光るPandoraのジュエリーは、「ハンドメイド・高品質な本物のジュエリー」でありながら手頃な価格帯で、幅広い層の女性を魅了している。
1982年、デンマークの金細工職人ペア・イーネヴォルセン夫妻がコペンハーゲンにオープンしたジュエリーショップがきっかけ。1987年から専用のデザイナーを採用し、独自のジュエリー事業を展開。2000年に発表したチャームブレスレットのコンセプトが大ヒットとなり、国外にも進出を果たす。2018年8月現在、Pandoraの商品は100を超える国・地域 で販売されている。

1位 Goose Holdings(グース・ホールディングス、カナダ)

世界トップレベルの防寒アウトドアウェアを製造・販売するGoose Holdings。母体となったのは、ウールのベストやレインコート、スノーモービルウェアを専門とする、Metro Sportswear。移民だったサム・ティック氏がトロントで1957年に設立した。

1970年代に義理の息子デヴィッド・リース氏が大量生産が可能なダウン充填機を発明。Goose Holdingsの前身となったSnow Gooseを立ち上げる。1980年代には、南極マクマード基地に滞在する科学者のニーズに応えた遠征用パーカーを開発。後に“Big Red”という名称で、ブランドの定番商品となった。

以降、カナダ人で初めてエベレスト登場を達成したローリー・スクレスレット氏、犬ぞりレースのトップマッシャー、ランス・マッケイ氏のほか、映画『The Day After Tomorrow』『National Treasure』にウェアを提供するなど、世界的ブランドとしての地位を確立する。

2001年にデヴィッド・リース氏の息子ダニー・リース氏が社長兼CEOに就任して以来、「カナダ製」にこだわっているのも、ブランドそのものの価値を高めている。

2014~16年度の売上高は3.07億ドルと小規模ながら、同期間のCAGR(年平均成長率)は36.0%、2016年度の売上高成長率は38.8%と、評価の対象となった企業の中で最大の伸びをみせた。価格帯はメンズ用の軽量ダウンベストで395~695ポンド。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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