◆子どもが炭酸飲料・ジュースを飲みたがったらどうするべき?

 これらの背景をふまえて、自分の子どもに炭酸飲料や甘いジュースを飲ませるか否かを、今一度考えてみるのはいかがでしょうか。

 この行為は、自分が不安にならないスタンスを確認することにもつながります。炭酸飲料や清涼飲料水に関連する論文を探してみたり、憧れるスポーツ選手が炭酸飲料や清涼飲料水飲んでいるか調べてみても良いかもしれません。

 これらは一般人でもある程度調べやすい環境になりつつありますし、医師や専門家に直接相談するのも有効でしょう。

 最後に私自身のエピソードをお伝えすれば、もともと炭酸飲料や甘いジュースを好まない子どもだったため、成人するまで飲んだことがほとんどありませんでした。我が家の小学2年生の息子も同様で、現段階では好んで飲むようなことがありません。

 今後もし飲みたがったとしたらむやみにりつけたり禁止するつもりはありません。まずは冷静に子どもの様子をしっかり観察する姿勢に徹しようと決めています。

 それら飲むことで食事の栄養バランスや食習慣が乱れていないか? 体重増加や健康状態、日々の言動に問題はないか? このようなことを冷静にチェックしていく姿勢を親が持っておくことで、むやみな不安や心配事を解消できるのではないでしょうか?

<文/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12