すっぴんで赤ちゃんの世話をする妻に、突然の電話
女性は、常に人からどう見られるかを気にしています。そのため急な訪問を嫌います。部屋が少し汚れている、洗濯物が干されているなど、男性からすれば「別に気心が知れた仲だったらこれくらい見せてもいいじゃないか」と思うようなところでも、「完璧に見られたい」という気持ちが働く人がほとんどです。
●事例 同僚に子どもを見せたかっただけなのに……
竹下さん夫妻に子どもが生まれたのは結婚5年目、二人が34歳のときでした。待ちに待った子どもだったので、夫の隆さんはうれしくて周りに自慢したくて仕方がありません。 ある週末、外出していた隆さんは偶然、近所で友人と出くわしました。会うのは結婚式以来です。お互いの近況報告などを話しているうちにテンションが上がった隆さんはつい、 「時間があるんだったら、子どもを見に来いよ」と誘ってしまいました。
もちろん、何の前触れもなくいきなり友だちを連れて帰ると困るだろうと思い、妻の裕美さんに電話をしてワケを話します。 「今さ、たまたま近くで友達と会ったから、家に呼ぼうと思うんだけど良い? お前も前に結婚式で会ったことあるだろ?」 確かに裕美さんとも面識はありましたが、一言二言、会話をしたことがある程度です
「えっ、今から? 家片付いてないよ」 裕美さんは明らかに困った様子。しかし、テンションが上がっている隆さんは気づきません。 「大丈夫、大丈夫。あいつ、そんなこと気にするタイプじゃないから」 「……来てもらっても、何もおもてなしできないし」
【こちらの記事も読まれています】