しかし、中島のグループ卒業には予兆があった。昨年10月、中島はトークバラエティ『まつもtoなかい』(フジテレビ系)にゲスト出演し、先輩の中居正広から“男性アイドルが30代でぶつかる壁”について助言をもらっていたのだ。

 中居によると、アイドルは「未完成であることが魅力」だが、30歳前後になると「一人前に見られたい」という“反抗期”が訪れるのだという。

 その言葉を受けて、中島は「次の目標を見つけていく年齢でもあるなと思っていて」と語り、20代で培ってきたものを30代で活かし、未完成から完成を目指さないといけないプレッシャーがあると告白。次の目標、次の環境をつかむ時期にきていると感じているとも明かしていた。今にして思うと、かなりハッキリと卒業を匂わせていたようにも感じられる。

 卒業発表の文書でも「30歳という節目」という言葉が強調されており、中島は30歳を機に大きく環境を変えることを決めていたのかもしれない。

 通常、このようなケースでグループを卒業する場合、「俳優」「歌手」といった肩書になるのが一般的だが、中島は先述したように「アイドルは卒業しない」と異例の宣言をしている。現在もファンの間にはショックが広がっているが、中島がどんな立ち位置を築いていくのか楽しみだ。