TPOを全く無視し、自分のスタイルを貫くその日の紫ぶりがまたあっぱれとのことで、卒業式だというのに新たに「紫式部」というあだ名がついてしまいました。ちょうどNHKの大河ドラマが紫式部なのでタイムリーだったようです。
その紫の姿でも粛々としていればよいものを、式の後、困ったことに周りのママに子どもの進学先を聞きまわり、その後自分の子どもの進学先を自慢して回ったそう。
◆強烈なのは衣装だけではなかった
「久しぶりに会うなり『ねぇ、どこの高校に行くの?うちは医学部に進ませたいからサイエンスコースがある〇〇高校に入れることにしたのよ』と聞いてないのにグイグイ来ます。紫の衣装と同じくらいインパクトの強い香水を匂わせて迫ってくるので、強烈な記憶に残ってしまって自分の子どもとの記憶があまり残っていません」
とはいえお騒がせママ、卒業と共にYさんとはお別れ出来てサッパリ。その後、風のうわさで、高校の入学式ももちろん全身紫でびしっと決めて行ったと聞きました。
「どこにでも強烈な人はいますが、本当に自分がこんなにすごい人をリアルに見ることはないと思いました。なんというか、いい経験をさせてもらいました」
そう語る青木さん。
変なママさんは一定数いるとはいえ、ここまでのレアキャラに出会うことは逆にラッキーだったかもしれませんね。
<文/塩辛いか乃>
【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako