アン ミカ:私にとっての化粧品づくりはまさにそれですよ。私がめんどうくさがりだから、できるだけスキンケアの工程(こうてい)や手数を少なく、簡単に続けられて、それでもキレイになれるものを作りたい。
好きなものだから、作ることにワクワクする。さらに良いものだから人に勧めたい。ワクワクが続いてそれが売れていって、結果、気付けばお金が巡っているんです。
今も生き残っている仕事というのは、誰かの悩みを解消できて幸せにさせていて、一生懸命に愛情を持ってつくったもの。だから、結果として愛もお金と一緒に巡っているんだと思うんですよ。
Keiko:そういうことですね。愛もお金も循環(じゅんかん)させていくのが大事なんです。エネルギーがどこかに滞っていると影響力が消えてしまうんです。
アン ミカ:お金に関していうと、今回の本の中にある金言が素晴らしくて。「プアな人は贅沢を『敵』ととらえ、リッチな人は贅沢を『投資』と考える」とか、「プアな人はお金を遣うことに『罪悪感』をもち、リッチな人はお金を遣うことに『喜び』を感じる」とか。
だから循環する。まさにこれってそうだなって。贅沢は浪費ではなく、リッチな心を作るために使う経費であって、豊かな細胞になるための自分への投資だと考えるってその通りなんですよ。贅沢を心から楽しめないより、どうせなら喜びながら使うことって大事だと思います。
◆心が豊かになるものに囲まれて暮らす喜びを知った瞬間、出会いが
――これは、個人的にも背筋を正されるメッセージだと思いました。
アン ミカ:実は私、東京に出てきたタイミングでは、むちゃくちゃプアだったんですよ。当時は大阪で一番売れているモデルではあったけれど、関西は仕事が限られているし、そんなにリッチではなかったんです。
生活はできているけど、東京の芸能人ほど稼ぐことはできていない状態で、多少の服を買ったりするくらいの循環でした。