◆ちょっと過剰?「考えすぎ」と批判を浴びることも…
一方で、何十年にもわたって「大地震が来る」と構えている静岡県民は、いざ小さな震度であっても「Xデーが来た!」と極度に神経質になったり、過剰になってしまうという側面もあるそうです。
「大きめの地震が起こった際、数日後にママ友と予定していたレジャーの中止を呼び掛けたところ、『考えすぎ』と猛反発を受けました。結局決行し、無事に何も起こらず安心したのですが『だから言ったでしょ』と得意げなママ友にイラっとしました」
「ある大地震が起こった際にはSNSで被害地域の備えの不備を指摘し、今後の懸念を述べました。親切心のつもりだったのですが、他県のフォロワーに『寄り添って欲しい』と注意されてしまいました……」
謙虚な県民性と言われる静岡県民ですが、なぜか防災に関してはグイグイ前に出たり、上から目線になって言及しまうのだと千穂さんは言います。
「備えることに疎い他県民を下に見たり、相手の立場に立たない空気を読まない発言をしないよう気を付けたい」とも話しました
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静岡県民の防災意識は、他県民にとっては多少オーバーに思えたり、不安になりすぎだと感じてしまう所はあるかもしれません。しかし、危険性を考えれば当然のこと。その備えはきっと無駄ではないはずです。
これをきっかけにいま一度、自宅や自分の意識の中の防災対策を見直してみてもいいかもしれませんね。
<文/小政りょう>
【小政りょう】
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦