俳優・遠藤憲一が主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ『民王R Inspired by 池井戸潤』の初回が10月22日に放送され、平均世帯視聴率は7.8%と好発進も第2話は3.7%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)となった。

 同ドラマは、2015年7月期に同局系で放送された『民王』の続編で、直木賞作家・池井戸潤氏の同名小説をドラマ化した作品。前作の『民王』は、総理大臣の武藤泰山(遠藤)と菅田将暉扮するおバカな息子の武藤翔の心と体が入れ替わる前代未聞の珍事を時にシニカルに、時にハートフルに描いて話題を集めた。

 池井戸氏の小説のインスパイア作品となる今作の『民王R』は、再び総理の打診を受けた泰山が、国民の誰かと毎話ランダムに入れ替わるという、前作以上に奇想天外な物語。前作で息子役だった菅田がナレーションを務め、泰山の公設第一秘書の貝原茂平役を演じた高橋一生はサプライズでの登場となった。

 テレビ誌記者は明かす。

「前作は金曜午後11時15分スタートの『金曜ナイトドラマ』枠での放送だったにもかかわらず、初回と最終回で平均世帯視聴率8.5%を記録するなど、想定外の高視聴率となりました。当然、制作サイドは今作にも大きな期待を寄せていますが、今や超売れっ子となった菅田、高橋をレギュラーで起用すれば完全に予算オーバーでしょうからね。結果、菅田をナレーションで起用、高橋演じる貝原の推薦という設定で、あのが才女で毒舌家の第一秘書・冴島優佳を演じることに。初回で冴島は泰山と入れ替わる役どころでしたが、あのの見事な演技がインターネット上でも話題になりました」

 もっとも、今作であの扮する冴島以上に注目を集めそうなのが、溝端淳平が演じる“永田町のプリンス”こと、元総理を父親に持つ2世議員の白鳥翼だ。

 初回で泰山と対峙した白鳥は、「いつか私が総理になったその時は、私がこの国の……総理になるということですから」なる迷言を残したが、モデルが“あの人”であることは明らかだ。