スコット監督に絶大な信頼を寄せるデンゼル・ワシントン

ミステリアスに壮大な物語を導く奴隷商人、マクリヌスを演じたデンゼル・ワシントンは11年ぶりの来日。待っていたファンからの拍手に、「僕も楽しみにしていたよ」と微笑む。

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今作に出演する決め手となった要素を尋ねられたワシントンは、「多数のオスカーを受賞した1作目の続編というだけですばらしいし、すばらしい監督(リドリー・スコット)と組めること、さらにすばらしい脚本も決め手だった」と語った。

ラッセル・クロウと共演したスコット監督作『アメリカン・ギャングスター』よりは「今回の方が楽だった」と笑ったワシントンは、その理由を「ポールが大変な思いをしながら戦っているのを客席から見ているシーンがほとんどだったからね」としつつ、さらに「我々キャスト陣は巨匠リドリー・スコットに全幅の信頼を寄せ、身を委ねることができた」とも説明していた。

テクノロジーがスコット監督の想像力に追いついた

前作から続投となる数少ないキャラクターであり、主人公ルシアスの母であるルッシラを演じたコニー・ニールセン

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ニールセンは前作からさらに技術も発達した2作目について「セットの大きさは前作と変わりませんが、スコット監督は過剰な贅沢、政治の腐敗・汚職など、20年後の新たなローマ帝国ならではの様子を描き、帝国が利己的な少数のエリートだけが私欲を満たす場所に変わってしまったことをさりげなく映像で示しました」と説明。

そして「(現代の)テクノロジーがあるからこそ、スコット監督の頭の中の独創的な世界をそのままスクリーンに映し出すことが可能になり、監督がずっと描きたかったローマ帝国ありのままの姿が見られたのだと思います」と、最新テクノロジーとリドリー・スコット監督のイマジネーションの合わせ技が今作の魅力であると語った。

豪華な衣装に驚いたフレッド・キッシンジャー

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狂気的な“双子の皇帝”のひとり、カラカラを演じたフレッド・キッシンジャーは今作への参加について「彼(スコット監督)は360度見回しても現実世界とまったく同じといえるようなローマ市を建ててしまった」「どこを見ても古代ローマ人が歩いていたり、動物たちがいたりと本当にリアルな世界を作ってくれて、しかも常に8台から12台のカメラを回っていました。そのすべてのスケール感が圧倒的でした」と感嘆。

皇帝の役として着用した豪華な衣装についても、キッシンジャーは「最初の衣装合わせの際に一目見た時点で、何もかもが金ピカでギラギラで派手でした。底なしの欲や腐敗、ローマの街の崩壊を表現するのにぴったりの衣装でした」と振り返っていた。