岡田:すごいことだよね。
佐藤:まあ、間12年空いていますけどね(笑)。
塚本:空いている期間のほうが長いんだけれど(笑)、こんなに愛されている作品はなかなかないんですよ。それに携われていたことも誇りだし、どこかで俺こそがミッキーというのはあるのかもしれない。
岡田:役への意識は強いのですが、なぜ自分がこのまっつんをやれているのかというと、このふたりがいるからだと思っていて。僕がどんなにくだらなくて変わったことを言っても、このふたりなら絶対に料理してくれるという自信が僕にはあるんですよ。“自信”っていうとおかしいけれど(笑)、ふたりを心から信頼しているから、僕しかできないんだろうなと。
◆ほかの仕事に臨むエネルギーになる作品
――みなさん個々の役柄も愛していますし、3人の関係性も代えがたい大切なものということですよね。
岡田:このふたりがびっくりするようなことを言えるのは、俺しかいないんだろうなと思っていたり、当たり前じゃない言い方ができるのは自分しかいないと思っているから、まっつんへの愛情はすごく強いですね。
嫌われるキャラクターにはしたくないし、愛すべきところはまっつんにも人間としてもってもらいたいと思っていて。そのいろいろなバリエーションが見せられたらなという思いで常にやっています。
佐藤:高史が言ったように『THE3名様』は、20年以上前に森谷さん(プロデュース・監督を務める森谷雄氏)に僕が「この3人で!」とキャスティングも決めた状態でプレゼンをして、それを森谷さんがまとめてくださったことが発端でした。本当に改めて大感謝ですし、当時の自分もほめてあげたいほど。間違っていなかったというか、本当にこのふたりだからここまで続けてこられたと思います。
ただ、この『THE3名様』が僕たちじゃないと成り立たないということではなくて、僕が出るなら、このふたりじゃないと無理だと。これは照れくさいし、カッコつけている感じがあるかもしれないけれど、僕はジャンボになった瞬間、この大好きなふたりに会えるし、大好きなふたりがやっているミッキーとまっつんというキャラクターに会えることがすごくうれしいんです。