◆まつげエクステで老化が進む
まぶたのたるみ、目の下のくまやくすみ。目元の衰えも増える年代ですが、まつエクを繰り返すのはちょっと待って。
なんと「まつエクの重さが目の周りの眼輪筋に負荷を与え続ける」というではありませんか。さらに油性成分を使うとエクステが抜け落ちやすいことから、どうしてもまぶたの保湿がしにくくなります。結果、まぶたの張りがなくなってしまうそうです。
50代からはまつエクではなく、「まつ育」にシフトチェンジすべし。お手入れは、まぶたとまつ毛の両方が必須です。
◆美容レーザーはほどほどに
美容皮膚科の施術も多岐にわたり、お値段も随分安くなりました。比較的チャレンジしやすいのがレーザー治療ではないでしょうか。いわゆるシミ取りなどですが、40代や50代ではシミも複雑化します。肝斑とシミが混在してしまうのです。
皮膚科の専門医でも判別が難しい肝斑とシミ。「レーザー照射は肝斑の悪化や再発を招くこともあるといわれているので注意が必要です」と本書は警鐘を鳴らしています。
また「肝斑は、ビタミンCやアルファリポ酸、グルタチオンなどの抗酸化成分を摂ることで薄くなっていく例もある」と本書がアドバイスしていますので、食事やサプリメントなど、内面からのケアに重点を置くのもいいかもしれませんね。
◆無理はしない、がんばりすぎない
美容と健康は切っても切り離せません。特に心身の揺らぎを感じやすい年代は、より一層、健康を気にかけるべきでしょう。
生活や環境の変化、親の介護など、第二の人生にも課題があります。もちろん、大人ならではの楽しみも満喫したい。50代の心と体を正しくとらえて、あなただけの美しさを作り上げていきませんか。本書が必ず、あなたの助けになるはずです。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx