一方、母子行方不明事件を追う週刊誌記者の工藤(桜井ユキ)は、河川で上がった遺体がDNA鑑定の結果、橘愛生ではなかったことを突き止め、それをヒロトに知らせます。

 ヒロトがライオンに「お母さんは生きているかも」と告げると、急に元気になるライオン。安心して大あくびをしたら涙が出ちゃったヒロトを、ライオンとみっくんが「泣いてるの?」とトントンしてあげるのでした。

 ちなみに生きていた橘愛生は新宿でホステスをやっているようです。雑居ビルの非常階段でタバコをふかしながら、ひとり夜の歌舞伎町を見下ろしつつ、次回へ。

■ミステリーとしては全然わからん……

 とりあえず謎の男「X」について、以前には大量にスマホを持っているシーンがありましたが、今回は「誰彼を消してください」的なヤベー依頼が大量に舞い込むアサシン的な男であることが示唆されました。つまり「X」は自発的に今回の件にかかわっているのではなく、誰かの依頼でライオンの動向をチェックしていることになります。

 愛生は人目を避け、夜の街に溶け込むように生きている。

 あとはホントによくわかりません。普通のミステリーだったらそろそろ謎の全体像なりとっかかりが見えてくる頃かとも思うんですが、全然情報が出てこない。

 ただ、予感としてはかなりハッピーな方面に落とし込んでくるような気がするんですよね。3人の描写がかなり丁寧かつ好意的というか、視聴者に愛される方向で描いているので、「不穏なサスペンス」をフリにして、終わってみれば「みんなライオンのためを思って動いていた」的なオチに持ってくるような気がする。

 逆にここまで3人を好きにさせといてどん底に突き落とすような謎が出てきたら、それはそれでギャップ萌えですが。

(文=どらまっ子AKIちゃん)