市役所勤務の兄と自閉スペクトラム症(ASD)の弟が2人で暮らしている家に突然、破天荒な子どもが現れててんやわんやを繰り広げつつ人として成長していく様を描くドタバタホームコメディと、リニア利権が渦巻く地方都市で起こった母子行方不明事件をめぐるハードコアサスペンスを同時並行で描いている、なんとも珍しい構成のドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)も第4話。

 3話までは何かあるとすぐパニックを起こしていたASDの青年・みっくん(坂東龍汰)でしたが、今回はだいぶ落ち着いた様子です。ライオンと出会って成長したということでもあるのだけれど、ちょっとお芝居がスパークする場面が少なかったので寂しい気もしましたね。ASDの人物がパニックになる様子が見たい、という欲求は視聴者としてかなり不健全ではありますが。

 振り返りましょう。

■母ライオン、死なず

 山奥の河川から死体が上がり、どうやらそれはヒロト(柳楽優弥)の姉であり、ライオン(佐藤大空)の母でもある橘愛生(尾野真千子)らしいというニュースがテレビから流れています。

 それを目の当たりにしたライオンは、ショックで発熱。ヒロトは仕事を休んで小児科に連れていきますが、保険証もないし、そもそも年齢も何も知らないことに思い当たります。

 自分のことを何も明かさなかったライオンでしたが、ここで「6歳」であることを自白。とりあえず診察を受けて薬ももらい、家で安静にしているうちに熱も下がりました。

 ライオンが6歳であることを知ったヒロトでしたが、つい先日にはライオンはみっくんに自分が5歳であると明かしていたそうです。ということは、ここ数日の間にライオンは誕生日を迎えていたということです。みっくんの提案で、ヒロトはライオンのお誕生日会を開くことにします。

 いつもお世話になっている近所の食堂で盛大に行われたライオンのお誕生日会。みっくんはひとりでお花屋さんで買い物ができるくらいに急成長していますし、ライオンも喜んでくれていたようなので、ひと安心。お誕生日会にはヒロトの同僚である牧村さん(齋藤飛鳥)と貞本(岡崎体育)親子も来ていて、ライオンを囲むプライド(群れ)が徐々に拡張していく様子が描かれました。心温まりまくりなシーンです。牧村さんのスマホには謎の人物「X(岡山天音)」からメッセージが届いていたようですが、とりあえず無視です。