この頃、身体の関係から恋愛が始まるのか気になっていたこともあって、彼にこう言ったんです。「ワンナイトもありだと思ってる」。

そしたら、彼が動揺し始めちゃって。

「え、ごめん。そっちのスイッチを正直全く入れてなかった。その……ビジネスモードで来てたけど、そう言われたら僕も男なので、じゃあそっちのスイッチ入れようかな」と言ってきたんです。

トキメキました(笑)。でも、その日は解散したんです。

◆ハンドソープを2プッシュしただけなのに

こいで:その後、LINEも交換して結構仲良くなって。彼に「今度うちに来ない?」と誘われたので家に行ったんです。

部屋に入ってまず「手洗って」と言われました。それで、ハンドソープを2プッシュしたら「それ1プッシュでいいから」と言われたんです。ああ、ごめん! と言いつつなんかケチ臭い男性だなと思っていたら……急に商品の説明が始まりました。

「そのソープは素晴らしい商品で、1プッシュでいいんだ。ほら、香りも嗅いでごらん。すごく良い香りだから。全ての除菌もされるし、保湿もされるんだよ。あ、今度はこのハンドクリームも使ってみて。量は米粒程度でいいんだよ!」

それで私がちょっとびっくりした顔をしてしまったら、彼はフォローのつもりなのか「僕、これを売ってる人だから」と言ってました。

ぱっと部屋を見渡すと、すごい数のダンボールが積まれていたんです。なんだか、一気に居心地が悪くなってしまって。

◆ついに見つけた「仏壇」と、もっと怖かったもの

こいで:彼はわりと狭い部屋に住んでいたんですが、ちょっと物色したらなんか黒い物体が目に入ってきたんです。 おそらく新興宗教の仏壇であろうものがあって、毎朝祈ってることを想像できる座布団もあったんです。

これなに? と聞いたら「俺、宗教もやってるんだ。やだ?」と言ってきて。まぁ別に問題ないよと答えました。

その後、ご飯を作ってもらってご馳走になり、トイレを借りたんです。そして、用を足して立ち上がった瞬間、びっくりしました。