そんな霜降り明星だが、コンビで活動しながら、個人でも活躍するのは先輩であるダウンタウンやウッチャンナンチャン、とんねるずを思わせる動き。特に、若者から熱狂的な支持を受けている辺りは昔のダウンタウンを彷彿(ほうふつ)とさせ、千鳥やかまいたちなど先輩コンビと共に、「ポスト・ダウンタウン」のレールに霜降り明星もしっかり乗ったのではないかと思う。
特に、『27時間テレビ』でコア視聴率を取れることを実証したことは大きく、今年後半からコンビとしての人気も盛り返していくことが予想される。もしかしたら数年後、先輩芸人たちを差し置いてダウンタウンの代わりとなるコンビに成長しているかもしれない。そんな妄想を掻き立ててくれるくらいに、今年に入って霜降り明星は勢いを増している。
◆2人の熱くてエモい芸人魂で今以上の大ブレイクの可能性も
そんな霜降り明星の最大の魅力は、エモくて熱い芸人魂だと筆者は考える。粗品が辛辣なコメントをYouTubeなどで配信することが多く、冷めたイメージを持たれるが、ラジオ番組『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)やコンビのYouTubeチャンネル『しもふりチューブ』(登録者数が2024年8月上旬で213万人!)では、コンビ愛や芸事への熱い思いを語っている。
ラジオやYouTubeを見ているファンには、芸に真摯で常におもしろいことだけを考えている2人の姿勢はおなじみ。この熱い気持ちは『新しいカギ』や『27時間テレビ』では披露しているが、もっとテレビで活かされればさらなるブレイクに繋がると考える。
ちなみに、2人とも現在大騒動を巻き起こしているフワちゃんの大炎上について、それぞれがやす子にエールを送る動画を配信。渦中の問題ながら果敢に自分のメッセージを出し、熱いメッセージを送ったことで、その漢気(おとこぎ)に支持が集まっている。こういった人間臭さが霜降り明星の魅力で、特に多感な若い世代は惚れ込み応援したくなるところだろう。