商品を購入してくださるお客様は30代~50代と幅広い年齢層の女性です。お子さんがいる方も多いので、その方たちが本当に欲しい水着ってなんだろうと考えたんです」
――気になるところは隠しつつ、おしゃれさを出すというのは難しそうですね。
藤原「年齢を重ねるにつれてライフステージも変化して、似合うものや着るシーンも変わっていきますよね。女友達やママ友と海やプールに行くのであれば、お気に入りの水着を自由に着ればOKだと思うんです。でもお子さんがいる場合、子どもの付き添いで海やプールに行くことも増えます。その場合、例えば子どもの友達のママだけではなく、パパがいることもあります。
福田さんからは『友達家族のパパが見ても違和感を覚えない水着にしたい』という意見をいただきました。
隠しすぎるとおしゃれさはなくなるけど、露出しすぎるとパパたちもビックリしてしまいます。さらに、子どもの付き添いであれば、デザイン以外に動きやすさも大事ですよね。お客様が着用するシーンを考え、細部までこだわってデザインをつめていきました」
◆水着っぽく見えないのに動きやすい理由
――水着を見るとたしかに、ほどよい露出ですね。毎年出ているシリーズとのことですが、今年は去年までと違う部分などありますか?
藤原「今年、大きく変えたのは素材です。今年の水着はリブ素材(編集部注:デコボコした“うね”のある素材)になっています。より洋服感があり、水着を着ているという感じがありません。サラサラで接触面が少ないので肌への張り付きも少なく、着心地も良いです。水着素材としてのリブなので、もちろん快適に泳げます。
キャミトップ、ショーツ、ショートパンツの3点セットで、全てがリブ素材です。ショーツの裏地はツルッとしているので、着心地が良く、透け感もありません」