最初はシリーズ化を知らずにルーシー役に挑戦したので、さっきも言ったように「同じ声が出るかな」という怖さもありました。
◆「とにかくあがり症なので……」
――歌も声で表現するものなので、その意味では延長線上にある仕事と言えそうです。
中島:わたしは声だけでお仕事ができることがとてもうれしいんです。歌もそうなのですが、自分が前に出てというよりは、声だけで完結することは贅沢で、自分にとってはいいなと思う部分があります。好きなんです。
吹き替えはいろいろな改善点がまだあり、もっとこうしたらというポイントはルーシーでもたくさんあるのですが、自分の声でいろいろなことをやってみたいというのは、実はずっと言っていることでもあったんです。
――それはどういう理由からなのでしょうか?
中島:とにかくあがり症なので(苦笑)。自分の目の前にいろいろな人やモノが見えていると、とにかくあがってしまいます。何を言っていいか分からなくなる。いろいろなところに気を遣うところを、声だけに集中できることがいいなと。なので本当はもっと遠慮せずに、いろいろと思っていることが言えるようにもなれたらいいなと思います。
◆「楽しかったー!」パンッ!と一日が終われたら
――日々仕事をしている上で大切にしているモットーはありますか?
中島:モットーというか、あがり症のせいなのか仕事が終わってから反省点を探す癖があるのですが、仕事をしている最中から本当は心底楽しみたいんですよね。「楽しかったー!」、パンッ!と一日が終われたらいいのですが、「もっとこうしたらよかった……」みたいに反省してしまうことが性格としてあるので、そうじゃなく仕事をしてみたいです。
――そこを直したいわけですね。
中島:そうですね。要は、心底仕事を楽しめればいいなと。以前に比べれば、少しずつマシにはなっていると思うのですが。
――日々のルーティンはありますか?