ただ、目の前に立ちはだかる壁は高い。清原には決定的なウイークポイントがある。前出のスポーツ担当記者が指摘する。
「致命的なのはポジションです。身体能力の高さは折り紙付きですが、右投げ右打ちなのにファーストしかできないので、よほど打力が高くないとプロでは使いようがない。大学4年の段階で育成にも掛からない選手が、あと数年でシーズン20~30本打てる選手になることがあるのか。どうしても野球で食べていきたいなら、今すぐ外野の練習を始めるべきです」
そうでなくても偉大な父と比べられるのは目に見えている。並の選手では許されない運命にあるのだ。それならいっそ、全く別の世界で生きていくという選択肢もある。
「彼のルックスと名前があれば、どんなジャンルの企業でも営業をやれば無敵です。慶応の体育会出身なら三田会(慶応のOB会)は黙っていてもバックアップしてくれますし、エリートサラリーマンには必須の体力も誰よりもある。外資系金融にでも入ってバリバリやれば、あっという間に数千万円稼げるチャンスもある。せっかく幼稚舎から慶応に通ったんだから、芽が出るかどうか分からない野球にかけるより、エリートコースに乗っかって大企業に入る方が賢い気がします」(広告代理店社員)
そんな“普通の人生”はイヤなのかもしれないが、華やかな世界からも熱い視線を送られそうだ。
「本人さえやる気なら芸能界は大歓迎でしょう。知名度、話題性とも申し分なく、ルックスも良い。斎藤佑樹のように爽やかイメージのタレントとしてやっていくのも良いですし、いろいろなスポーツをやってきたので、体力系のタレントとしても魅力的。トーク番組でも、父・和博、慶応育ちのボンボン、スポーツ万能、二世タレントなど、話すことはいくらでもあります。母親の亜希さんとセットでCMに起用すれば宣伝効果は抜群ですし、和博を引っ張り出して特番でもやれば、爆発的な数字を稼げるのは間違いなし。桑田真澄の息子のMattと一緒に何かをやっても面白そうです」(制作会社関係者)