Profile
Profile /1991年生まれ。2006年、寺山修司原作による舞台「田園に死す」で主演デビュー。近年の主な出演作は、連続テレビ小説「エール」、 「らんまん」(NHK)、「仮面ライダーBLACK SUN」、「沈黙の艦隊 シーズン1〜東京湾大海戦〜」(Prime Video)、「ギークス〜警察署の変人たち〜」(フジテレビ)など。自身初の海外作品となる「Pachinko2」がApple TV+にて世界配信中のほか、ドラマ「宙わたる教室」 (NHK)に出演中。2025年1月より放送の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に出演が決定している。
「自分なんて...」と思いがちな僕ですがそれでもきっと誰かのためになれているのかも。
中條ていによる小説「アイミタガイ」が映画化される。タイトルの「アイミタガイ」とは、〈相見互い〉。誰かを想ってしたことが、巡り巡って自分にも返ってくるという言葉だ。
「僕もはじめて聞いた言葉でしたが、本当に素敵な言葉ですよね」と話し始めてくれたのは中村蒼さん。
「困った時は助け合うのは当たり前、見返りを求めずお互い様よという感じが日本人らしいというか、素敵だなと思いました」
中村さんが演じるのは黒木華さん演じる主人公、梓の恋人・澄人。突然の事故で親友を失った悲しみから立ち直れずにいる彼女を支える役どころだ。
「澄人はタイミングが悪いというか、どこか抜けていて頼りがいがない人。でも憎めないキャラクターで周囲からは愛されているし、いざというときは頼れる男になる。そこが彼の魅力だと思ったので、その部分を意識して演じました」
中村さんご自身との共通点を伺うと、「似ているかもしれません」と笑う。
「頑張っているけれど“そうじゃない!”みたいなことが僕にもよくあるらしいです。でも、不思議なもので自分では具体的には思い出せないんです。きっとそういうところが澄人っぽいのかもしれませんね(笑)」