NHKが「STARTO ENTERTAINMENT」のタレントの新規起用再開を発表したことで、年末の『紅白歌合戦』への出場をめぐりファンがざわつく事態になっている。一部メディアでSTARTO社の出場枠について「NHK側は2組で調整している」と報じられたが、どのグループのファンも「出てほしくない」との声が多く、栄誉あるはずの紅白出場がまさかの「貧乏くじ」状態になっているのだ。

 旧ジャニーズ時代は『紅白歌合戦』に5~6組前後が出場していたが、性加害問題の影響で昨年は44年ぶりに出場ゼロに。その代わりにK-POP勢などの出場が増加したが、視聴率は過去最低をマークしてしまった。NHKとしては「やはり旧ジャニーズは必要」と捉え、『紅白』を見越して新規起用の再開を発表したのだろう。STARTO社側としても、『紅白』出場は「問題が終息した」というイメージを世間に広められるため、願ったりかなったりとみられる。

 しかし、出場枠をめぐりNHKとSTARTO社の間で交渉が難航しているという。10月30日付の「デイリー新潮」(新潮社)によると、NHK側は2組で調整しているが、STARTO社側は3~4組の出場を希望しており、折衝が進められているという。折り合いは容易にはつかなさそうで、記事では「出場アーティストが発表されるのは例年11月中旬だが、ギリギリまで折衝が続きそうだ」としている。

 NHKとしては、旧ジャニーズとの「ズブズブ関係」を疑われないためにも、「出場は2組」というラインは譲れないだろう。先日放送された『NHKスペシャル ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』で性加害問題の根深さを検証したばかりでもあり、少なくともSTARTO社側が希望する最大数「4組」はかなり難しいとみられる。実際、業界内でも「2組で落ち着くのでは」との見方が強いようだ。

 そうなると、どのグループが出場するのかという点に注目が集まる。各メディアで絶対的な有力候補として挙がっているのは人気絶頂のSnow Manだ。そのほかにSUPER EIGHT(旧・関ジャニ∞)、King & Prince、SixTONES、なにわ男子らも有力候補に数えられている。