ひと昔前なら、リーダーは間違いなく小峠だったはずだ。だが、賞レースでなんの実績もないみなみかわのリーダーとしての立ち回りに違和感はなかったし、番組は大いに盛り上がったように見えた。みなみかわがここに座ったことで、小峠・雅紀・ザコシの“SMA仲良し3人組”も、まるでそこが千川BeachVであるかのように生き生きと機能していた。
この日の「スキンヘッド芸人」という企画も、みなみかわの持ち込みだったのだという。もともと「芸人持ち込み企画プレゼン大会」用に提案したものが、番組側に評価されてストレートで採用になったそうだ。
みなみかわという芸人は、飛躍している。爆売れしかけている。そんな予感をひしひしと感じる今回の『アメトーーク!』だった。
同じ日、みなみかわが所属している松竹芸能から退所することが発表された。松竹のコメントによれば、「みなみかわ本人より個人で活動していきたいという意向を受け、本人の意思を尊重致しました」ということらしい。5月末をもって、みなみかわはフリー芸人として活動していくことになる。
退所の布石はあった。2022年にみなみかわの妻がInstagramのアカウントを立ち上げ、東野幸治や千原ジュニア、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏らにSNS上から直接DMを送りつけ始めたのだ。「みなみかわに仕事をください」と頼み込むという手法は界隈をドン引きさせるものだったが、その話題性によって一時期は夫婦での露出も少なくなかった。