スペシャリスト職は「専門性の高いスキルを有し、会社の業績向上や経営目標達成に貢献できる者」と規定され、スポーツ紙などの報道によると4区分の等級がある。水卜アナが就任するチーフスペシャリストは上から3番目となるが、その一つ下の「リードスペシャリスト」に50代の矢島学アナや40代の森圭介アナが職位変更している。

 つまり、水卜アナは先輩アナたちを抜き去って出世することに。業界内では「30代での管理職昇進は異例」といわれており、局の期待の大きさがうかがえる。

 この異例の昇進の背景には、日テレの人材流出への危機意識もあるようだ。日テレの看板アナの一人だった藤井貴彦アナが4月からフリーに転身しており、これは彼を報道の軸にしつつ、後進の指導にも期待していた同局にとっては想像以上の痛手だったという。

 さらに、笹崎里菜アナがKAT-TUNの中丸雄一との結婚に伴って独立し、同期の尾崎里紗アナも6月いっぱいで退社して故郷・福岡のある九州に拠点を移すと発表するなど、人材の流出が相次いでいる。