ところで、水俣市での水俣病患者団体との懇談会で、患者が話をしている時に、環境省の職員がマイクの電源を突然切ってしまった「事件」は、この国の水俣病患者たちへの思いやりのなさを象徴していた。
しかも、患者たちが抗議しているにもかかわらず、そこにいた伊藤信太郎環境相(71)が、「私はマイクを切ったことを認識していない」などといい放ち、会場を出てしまったことは許しがたい暴挙である。
このアホ役人にバカ政治屋。オレが現場にいたら連れ戻して張り倒してやっただろう。その前にSPに止められるのだろうが。
この態度が問題になり、5月8日に伊藤は水俣市に行き、陳謝したのだが後の祭りである。
この伊藤という政治屋、伊藤宗一郎元衆院議長(故人)の長男だという。
当選7回、昨年の内閣改造でようやく初入閣を果たしたそうだ。しかし、経歴も住んでいる家もピッカピカだ。
慶應幼稚舎から慶応大学経済学部。その後ハーバード大学大学院やフランスのソルボンヌ大学に入学し、帰国してからは父親の秘書をやりながら、ニュース番組『CNNデイウォッチ』のキャスターをしていたという。育ったのは東京六本木の一等地。
だがこの御仁、女に目がないそうだ。最初の妻A子、次のB子とも別れ、いまのC子は20歳ほど年下の元教え子の女性だという。
趣味は映画作りだそうだ。初プロデュースしたのは、映画会社にっかつ創立80周年記念映画『落陽』だった。製作費50億円といわれるそうだが、見事に大コケしたという。
多趣味、女好きもいいが、環境相としてやるべきこともわきまえず、水俣病の患者たちを愚弄するような人間は、任にあらず。即刻辞すべきである。
上がアホなら下はもっとアホ。
そういえば、上川陽子外相が5月18日に、静岡県知事選(5月26日投開票)の応援演説でいった、「女性がうまずして、何が女性でしょうか」発言も酷いね。
本人は、そこだけを切り取られた、本意ではないといい訳しているようだが、日ごろ、そうした考えがあるから、そういう言葉が口をついて出るのである。
上川なんて人間を「次期首相候補」などと持ち上げるから、いっぱしの大物閣僚ぶっていたら、普段の口癖がつい出てしまったのだろう。
人材不足ここに極まれり、だな。