7月20日にデビュー4戦目を迎えるプロボクシングの那須川天心。キックボクサーとして42戦全勝という空前のレコードを引っ提げてプロボクシングに転向以来、大きな注目を集めている。4戦目の相手となるWBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(アメリカ)をクリアすれば、いよいよ世界挑戦も視野に入ってきそうだ。

 現在、世界バンタム級はWBA、WBC、IBF、WBOの主要4団体すべてを日本人チャンピオンが独占しているという異例の事態。那須川と所属の帝拳ジムにとっては、挑戦するチャンピオンを“選び放題”という状況だが、やはりファンが期待するのは大橋ジムの武居由樹だろう。

 武居は先月6日に東京ドームで行われた井上尚弥戦のセミファイナルで、WBO世界バンタム級チャンピオンだったジェイソン・モロニー(オーストラリア)に挑戦。下馬評では不利をささやかれていたものの、見事に12ラウンド判定勝ちを収めタイトルを獲得している。