元SMAPの木村拓哉が、自身のラジオ番組で17日に急逝した西田敏行さんを追悼した。その際に「虹の橋を渡った」という言葉を使ったことで、ネット上で「非常識」との批判が巻き起こっている。その一方で「間違った使い方ではない」「発言の切り取り方に悪意がある」といった擁護もあり、物議を醸しているようだ。
木村は27日、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組『木村拓哉 Flow』(TOKYO FM)で西田さんに言及。大ヒットしたTBS系ドラマ『華麗なる一族』(2007年)で共演した際、ジャズらしき音楽を流しながら台本を読んでセリフを入れている場面を目にしたと明かした。木村が「いつも音を流しながら本を入れてるんですか?」と尋ねると、西田さんは「ん~、だって気持ちいいじゃん~」と返し、木村は「セリフを体に入れることを、気持ちいいことに変換しちゃうんだ」と衝撃を受けたという。
さらに、木村は「常に笑ってくれてた」「素敵な先輩が現場で接してくれたことを忘れずに、自分もいろんな作品に向き合っていきたい」と語り、最後に「もう虹の橋を渡った向こう側では『気持ちいいじゃん』っていう音楽を聴きながら、大好きなお酒だったりとか、楽しんでいただきたいなって思いますね」と悼んだ。
先輩への敬意あふれる追悼コメントだったが、この「虹の橋を渡った」という表現についてネット上や一部メディアで「虹の橋ってペットが旅立った時に使う言い方では」「人に対して使うのは不適切」「ペットを飼っているんだから、人に使うのは非常識ということくらい知っていてもよさそうなのに」などと批判的な声が湧き起こった。
近年、SNS上などでペットを亡くした時に「虹の橋を渡りました」という表現がよく使われるようになっている。人に対して使われるケースはほとんどなく、それが「不適切」「非常識」との指摘につながっているようだ。
その一方、ファンからは「番組では西田敏行さんの愛犬である八兵衛についても触れられていました。もう何年も前に旅立ってしまった八兵衛と再会し、共に虹の橋を渡ったという、心温まるお話しなんです」「発言の切り取り方が悪い」と擁護する声も。