京都の地元書店である大垣書店は、京都を愛するすべての人へ贈る、京都の新しいタウン誌『KYOTOZINE(キョウトジン)』を、10月31日(木)に創刊した。

大垣書店は、書店の垣根を越えたコラボレーションや、誌面と店舗とが連動した企画を届けていく。

新たな雑誌作りに挑戦する大垣書店

大垣書店はm「地域に必要とされる書店であり続けよう」を社是に、日々書店業に勤しんでいる。2007年に出版業務を開始し、自費出版を中心に「本づくり」をスタート。その後2021年には、「本をつくれる本屋」をコンセプトに、カフェ、ギャラリー、本屋、印刷工房が入居した複合施設、堀川新文化ビルヂングが開業した。

2023年には、麻布台ヒルズへ出店するなど、書店という場をいかに次の世代に残していくかという挑戦を続けている。

そんな中で2023年12月、京都を気軽に紹介する雑誌として市民に親しまれてきた、京都のタウン誌『Leaf』が休刊に。それを受け、大垣書店ができること・すべきことを考えていたところに浮かんだのが、京都の雑誌を復活させることだったという。

「地域に必要とされる書店」とは、これまで主に店舗運営という視点で語られてきたが、大垣書店は、地域の人に愛される雑誌を新しいかたちで継続していくことも、地域に必要とされることなのではないかと考え、新たな雑誌づくりへの挑戦に至った。

『Leaf』に関わっていたスタッフが制作に参加

『KYOTOZINE』編集長・大垣守可氏

『KYOTOZINE』は、『Leaf』に関わっていた編集者、ライター、デザイナー、カメラマンなども制作に参加。

一度失われかけた枠組みを新たに構築し、京都から本づくりの力を失わせないこと、その力を京都に住む人々と京都を愛する人々へ届けることが大垣書店の使命と心に刻み、制作が進められた。

『KYOTOZINE』創刊号をチェック


第1冊目『KYOTOZINE』創刊号 Issue 01“Work in Kyoto”の特集テーマは、「京都の、はたらく」と「働いたら、ごほうび」。