◆メンバーの気持ちが離れてしまったことも
――3年の開発期間で苦労したことは何ですか?
橋:チームリーダーは初めてだったので、チームでサービスを作っていくことが本当に大変でした。応募した当初は同僚である夫と2人だったのですが、採用されてからは社外メンバーや研究員を含めて18名のチームになりました。
営業をやっていた時は自分でやることを決めて自分で動けばよかったのですが、チームではメンバーの意見をしっかりと拾ったり、メンバーのケアをしなければいけません。でも初めてだったので何も分かっていませんでした。
自分がコントロールしようとし過ぎてメンバーの気持ちが離れてしまったり、うまく回らない時期がありました。
――どうやって乗り越えたのでしょうか。
橋:転機になったのは、初めてモニターのお客様に試していただいた日でした。その頃には、最初に私一人が考えていた事業内容から大きく変わっており、今に近いサービスの形になっていました。
するとお客様の反応が予想していたよりすごくよかったんです。皆で一緒に苦しんで作り上げると予想以上にいいものができるんだと実感しました。チームメンバーもお客様の反応を見て、ビジョンに改めて共感してくれました。そこから全員が言いたいことを話し合えるようになり、私自身も自分の考えを押し付けることはなくなりました。
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