寺町京極商店街振興組合は、10月3日(木)~12月1日(日)の期間、商店街を舞台としたアートプロジェクト第8弾「寺町京極|商店街美術館・学生コラボレーション展 2024」を開催している。

年間約3500万人もの人が行き交う商店街


寺町京極商店街は京都の中心、寺町通りの三条から四条に位置し、年間約3500万人もの人が行き交う大きな商店街。200近くの店舗が軒を連ね、歴史ある店もあれば流行の新しい店もある。幅広い年齢層、また、地元京都のみならず関西各地、さらに国内外の人々も訪れる場所となっている。

「寺町京極|商店街美術館」について

「寺町京極|商店街美術館」は、商店街が美術館になり、たくさんの人がアートに触れ、日常生活と文化・芸術がつながり合える場所を目指したアートプロジェクト。2022年12月1日から、「ことくらす」のコーディネートにより、職人や学生、地域団体が制作する様々なアート作品をアーケードに吊り下げ、展示を行っている。

3名の学生アーティストの作品を展示

今回の「寺町京極|商店街美術館・学生コラボレーション展 2024」では、3名の学生アーティストが公募で選ばれ、それぞれが制作した作品が商店街のアーケードに飾られている。街を行き交う人々の頭上にアートが並ぶ光景は、商店街ならではの風情だ。

公共の場で作品を展示する経験は、学生たちにとって貴重なチャンス。アーケードという特別な空間で、作品の配置や見せ方に工夫を凝らしながら、それぞれの想いを形にしている。それぞれの作品をチェックしていこう。


京都市立芸術大学大学院博士課程 2024年卒業の周 逸喬(ZHOU YIQIAO)さんの作品は、『群れ』。

周さんの作品は、漆やアクリル絵の具を使って、都市での人々の集まりやエネルギーを表現している。『群れ』と題されたこの作品は、寺町京極商店街の賑わいを反映したもの。商店街に集まる人々の中に隠れた個々の物語に、目を向けてもらえるような展示となっている。