おかだゆり(以下、おかだ):私は、SNSや雑誌などでよく見る「オシャレな人の運動会コーデ」が理解できないんです。シャツをタスキがけにして結ぶとか、本当にやっている人いるのかな、細いモデルさんがやっているからオシャレに見えるんじゃないかと思う人は多いのではないでしょうか。
私としては、できるだけお母さんたちが着やすくて、親子競技で走ったり、しゃがんでカメラを構えても肉の段が映らないようなコーディネートに落とし込んで紹介したいと思います。
運動会ではTシャツを着る人は多いと思うのですが、1枚で着ると体勢を変えたときに背中のお肉が気になりやすいです。そこで、おすすめなのが、最近注目されている「ダンボールニット生地」です。表面がツルッとしていて光沢があり、伸縮性もあります。こういう素材でできたベストをTシャツの上に1枚重ねてあげることで、奥行きが出て体のラインを拾いにくくなります。
◆シンプルなコーデは、重ね着がポイント
――Tシャツ1枚で何とかしようとしないで、重ね着を活用することが大切なんですね。
おかだ:シンプルなスタイルのときは、1枚で隠そうとすると丈が長いTシャツにするか、下半身をカバーできる太めのパンツを履くかなので、極端になりがちなんです。色展開や、服の組み合わせの自由度を増やすためには、羽織りものを活用するのもいいと思います。例えば、シアー素材のブルゾンなどを羽織るとムチムチ感が消えるし、腰に巻いたりして気になる部分をカバーするのに使えます。
――ボトムスの選び方はどうすればいいでしょうか。
おかだ:動きやすさ重視でピッタリしたパンツが履きたいのであれば、黒を選ぶといいと思います。白パンツは光と影の関係で、太もものムチッとしているところや、膝のたるみが映りやすいんです。黒だと、陰影ができにくいので足が比較的まっすぐに見えます。ふとした瞬間に写真を撮られても大丈夫だと思えるような、心の平穏を守れるアイテムを率先して選ぶことが大事だと思います。